先発医薬品の選定療養について
既に経験された患者さんも多いかと思いますが、先発医薬品の選定療養が令和6年10月より開始されております。
ジェネリック医薬品ではないものを希望する場合、もともと高い先発医薬品の金額に加え、差額の一部が自費でさらにかかりますよという衝撃的な内容です。ニュース等でもあまり取り上げられておらず、我々医療者も青天の霹靂のような印象があります。処方薬の欠品やジェネリック医薬品メーカーにおける不正などもあり、大変複雑な思いがございますが、保険医療機関として我々は従わざるを得ません。
医療上の必要がある場合はその限りではないとされておりますが、「過去にジェネリックにすることによりアレルギーが出た」「効果がなかった」という事実がある場合に限られます。こうしたことが過去にわかっている場合にはその旨の記載を行います。それ以外の場合において、「医師が良いと言えば大丈夫なはずだ」と言われましても当院においてその要求に従うことはございませんので、あらかじめご了承ください。医療財政のひっ迫が背景にあるとはいえ皆様の負担が増えることとなり、我々としても重ねて複雑な思いがございますが、保険医療機関として従わざるを得ないところがあり、何卒よろしくお願い申し上げます。
尚、極々一部の方に限られますが、本人の希望による先発品希望を医師が認めたことにしろと執拗に要求する、大声を出すなどして当院事務職、医療職を威嚇する、長時間にわたり居座るといった行為をされる方がいます。いずれも著しい不当な要求となり、診療の妨げとなりますのでお控えください。こうしたケースでは信頼関係の構築が不可能なため、今後の診療をお断りするとともに行政の指導に基づき関係各所に通報致しますので、何卒ご了承ください。
円滑な診療の維持および職員保護のため、皆様のご協力をお願いいたします。
院長 髙山哲朗
投稿日:2024年11月6日 カテゴリー:お知らせ, 重要なお知らせ